
パキラって育てるの簡単なのかな?
初心者でも大丈夫かな?
そんな悩みを抱えているあなたにこそ、パキラがおすすめです。
パキラは丈夫で管理しやすく、観葉植物を初めて育てる方にもぴったり。幹を編み込んだ個性的な姿と、手のひらを広げたような爽やかな葉が特徴です。
「発財樹」という縁起の良い別名を持つパキラは、お部屋にナチュラルな雰囲気をプラスしながら、運気アップも期待できることから、ギフトとしても人気を集めています。
そんな疑問を持つ方に向けて、パキラの魅力や育てやすさを分かりやすく紹介します!
ぜひ、あなたの暮らしにパキラのグリーンを取り入れてみませんか?
パキラの基本情報
学名 | Pachira aquatica |
原産地 | 中南米 |
科目/属性 | アオイ科 / パキラ属 |
育てやすさ | ★★★★★(初心者向き) |
置き場 | 明るい日陰、直射日光は避ける |
特徴 | 幹の編み込み仕立てや放射状に広がる葉 |
剪定時期 | 5月〜9月 |
耐陰性 | 強い(室内でも育つ) |
耐寒性 | 5℃以上で管理 |
耐暑性 | 強い(高温多湿に適応) |
風水効果 | 金運・仕事運アップ |
花言葉 | 「快活」「勝利」 |
オススメポイント | 丈夫で育てやすく初心者におすすめ |
パキラを枯らさない!初心者でも簡単、育て方の全知識
手のひらを広げたような葉が人気のパキラ。せっかくお迎えしたのに、元気がなくなってしまったら悲しいですよね。
このガイドでは、パキラを美しく、そして健康に育てるための7つのポイントを初心者の方にも分かりやすく解説します。
今日からすぐに実践できる具体的なコツや対策と合わせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください!
1. 水やりは「乾いたらたっぷり」|パキラを枯らさない水やり方法

パキラは、乾燥には強い反面、水のあげすぎには非常に弱い性質を持っています。茎の基部がぷっくりと膨らんでいるのは、この部分に水分を蓄えているためです。そのため、土が常に湿った状態だと、根が呼吸できなくなり、根腐れを起こす最大の原因となってしまいます。
少し乾燥気味に育てることを意識するのが、パキラを元気に保つための最も重要なポイントです。
春~夏の水やり(成長期)
気温が上がり、パキラが活発に成長するこの時期は、水分をたくさん必要とします。
水やりのタイミングは、土の表面が乾いてからです。指で触ってみて、土に水分がなくなっていることを確認しましょう。鉢の中央部分までしっかりと乾いているか、割り箸などを挿してチェックするのが確実です。
水は鉢底から流れ出るくらいたっぷりと与えてください。こうすることで、鉢の中の古い水や老廃物を押し流すことができ、根を健康に保てます。ただし、土が湿ったまま水を重ねて与えると、根が窒息して根腐れを起こす原因になるので注意が必要です。もし葉がしおれてきたら、それは水不足のサインです。
秋~冬の水やり(休眠期)
パキラの成長が緩やかになる秋から冬にかけては、水やりの回数を減らします。
土が乾いてから、さらに2〜3日待ってから水を与えましょう。この時期は水分をあまり必要としないため、水のあげすぎは根腐れに直結します。
また、水やりは午前中や日中の暖かい時間帯に行うのが大切です。気温の低い夕方や夜に水やりをすると、根が冷えてダメージを受けやすくなります。
葉水で葉の健康を保つ

葉水は、基本的には毎日行うのが理想です。特に、空気が乾燥しやすい環境(エアコンの風が当たる場所など)に置いている場合は、こまめな葉水が重要になります。
特に空気が乾燥する時期は、葉から水分が蒸発しすぎて、葉先が枯れたり、変色したりすることがあります。そんな乾燥から守ってくれるのが「葉水」です。
葉水は、葉の乾燥を防ぐだけでなく、ホコリを落として葉のツヤを出す効果もあります。ハダニなどの害虫予防にもつながるので、こまめに行いましょう。
春~夏:パキラの成長期なので、こまめに葉水をして湿度を保つことで、新芽の展開を促します。朝か夕方の涼しい時間帯に行うのがおすすめです。
秋~冬:空気が乾燥しやすいため、葉水をこまめにすることをおすすめします。この時期は気温が低いため、日中の暖かい時間帯(正午~午後3時頃)を選んで行いましょう。夕方以降に行うと、水分が葉の上に残り、冷気に当たって葉が傷む原因になることがあります。
葉水はただ水を吹きかけるだけではありません。
ちょっとした工夫で、パキラはもっと美しく、健康になります。
まず、霧吹きは葉の表だけでなく、裏側にも満遍なく水をかけてください。特に葉の裏は、ハダニなどの小さな害虫が隠れやすい場所なので、しっかりと洗い流すことが大切です。水滴が葉から滴り落ちるくらいたっぷりと吹きかけましょう。
そして、葉水を与えた後は、柔らかい布やティッシュで葉の表面を優しく拭いてあげるのがおすすめです。葉に溜まったホコリを取り除くことで、光合成を妨げないだけでなく、葉本来の美しいツヤを引き出すことができます。この一手間で、パキラは見違えるほど生き生きと輝きます。
水やりをサポートする便利アイテム

土が乾いているか、どうやって判断したらいいの?
水やりのタイミングが分かりにくい方には「水やりチェッカー」が便利です。鉢に挿しておくだけで、土の乾き具合を色の変化などで教えてくれるので、水やりのタイミングがひと目で分かります。
2. 剪定で美しい形を保つ

パキラは成長が早く、枝葉がどんどん伸びていきます。放っておくと茎が伸びすぎてバランスが悪くなってしまうことがあります。そこで重要なのが、剪定です。剪定を適切に行うことで、樹形を整えるだけでなく、風通しを良くして、病害虫の予防にもつながります。
なぜ剪定が必要なの?
剪定は、パキラを整えるだけでなく、風通しを良くして病害虫の予防にもなります。古い葉や変色した葉は、茎の根元からカットしましょう。葉が茂りすぎて光が届きにくくなっている部分も、適度に間引いてあげると良いでしょう。
古い葉や伸びた茎を切ることで、新しい葉に栄養が回るようになり、新しい芽も出やすくなります。
剪定に最適な時期と避けるべき時期
パキラを剪定する際は、時期を間違えないことが重要です。
パキラの剪定に最適なのは、5月から9月の成長期です。この時期はパキラの回復力が高いので、剪定後もすぐに新しい芽が出てきます。
秋から冬にかけての休眠期は、剪定を避けましょう。この時期に剪定すると、株が弱ってしまい、新しい芽が出にくくなる可能性があります。どうしても枯れた葉などを取り除きたい場合は、最低限に留めてください。
剪定の手順や準備するもの

何を準備しておけばいいのかな?
剪定を始める前に、以下のものを準備しておきましょう。
清潔な剪定バサミ
切れ味の良いものを用意し、使用前にはアルコールなどで消毒しておきましょう。切れ味が悪いハサミを使うと、茎をつぶして植物を傷めてしまう原因になります。
新聞紙やビニールシート
剪定で出た葉や茎を片付けやすくするために、作業する場所の下に敷いておくと便利です。
剪定の手順
パキラの剪定で最も重要なのは、「節(ふし)」の位置を意識することです。
節とは、葉っぱが出ている茎の膨らんだ部分のこと。この節の少し上を切ることで、新しい芽が出やすくなります。パキラは、節がない場所で切ると、その部分からは新芽が出ないため、必ず節の少し上でカットしましょう。
もし、すべての葉を落として幹だけの状態にしたい場合も、幹にある節から新芽が出てくるため、安心して剪定できます。
- 全体のバランスをチェック
- 古い葉や黄色くなった葉をカット
- 伸びすぎた茎をカット
- 密集した葉をカット
剪定で美しい形を保つには、まず全体のバランスを見ながら、どの葉や茎を切るか決めましょう。
- 古い葉や黄色い葉をカット: 株元に近い黄色く変色した葉や古い葉は、栄養を消費するだけなので、根元から取り除きましょう。新しい葉に栄養が回るようになります。
- 伸びた茎をカット: 形が乱れている茎は、理想の樹形をイメージしながら、茎にある「節」の少し上で切ります。
- 密集した葉を間引く: 葉が重なり合って風通しが悪くなっている部分は、適度に間引いてください。風通しが良くなり、病害虫の予防につながります。
剪定後は、通常通り水やりを行い、明るい場所で管理を続けましょう。
3. 水挿し、挿し木で増やす方法

剪定で切った茎を使って新しいパキラとして増やすことができます。増やす方法は「水挿し」と「土挿し」の2つの方法があります。
挿し木の手順
- 葉のついている節を1〜2節残して茎をカットします。
- 茎を水を入れた透明な容器に浸します。
- 水は毎日、もしくは2〜3日に1回交換し、清潔に保ちます。
- 根が2〜3cmほど伸びたら、土に植え替えます。
土挿しの手順
- 葉のついている節を1〜2節残して茎をカットします。
- 清潔な観葉植物用の土に茎を挿します。
- 土が乾燥しすぎないよう、控えめに水を与えます。
- 根がしっかりと張るまで管理します。
💡 成功率を高めるためのポイント
どちらの方法も、適度な日光が当たる場所に置き、暖かい場所で管理することが成功の鍵です。明るい日陰に置くことで、根が出やすくなります。また、水はこまめに交換し、土は乾燥させすぎないように注意しましょう。
4. 置き場所のポイント

パキラは置き場所を少し工夫するだけで、より元気に育ち、葉のツヤも良くなります。
基本は「明るい日陰」
パキラは日当たりを好む植物ですが、夏の強い直射日光は苦手です。葉焼けを起こして茶色く変色してしまうことがあるため、窓から入る光が直接当たらない、明るい日陰に置くのが理想的です。レースのカーテン越しに光が当たるような場所が最適でしょう。
季節ごとの置き場所
- 春~秋: パキラは暖かい気候を好むので、日中は風通しの良い明るい場所に置いてあげましょう。
- 冬: 寒さには比較的強いですが、気温が5℃以下になると弱ってしまいます。冬は窓辺の冷え込みに注意し、窓から少し離した場所に移動させてあげましょう。
健やかに育てるためのコツ
- 風通しを良くする: 風通しが悪いと、土が乾きにくくなり、根腐れやカビの原因になります。適度に風が通る場所に置きましょう。
- 鉢の向きを変える: パキラの葉は光の方向に向かって広がる性質があります。葉が均等に光を浴びられるよう、成長期には時々鉢の向きを変えてあげると、バランスの取れた美しい樹形に育ちます。
5. 肥料で元気な葉を育てる

パキラは、肥料がなくても元気に育つ生命力の強い植物ですが、適切に肥料を与えることで、葉のツヤが増し、より生き生きとした姿になります。
肥料を与えるタイミング
肥料は、パキラの成長期である春から秋にかけて与えましょう。この時期に与えることで、パキラは効率よく栄養を吸収し、生育が促進されます。逆に、成長が止まる冬の間は肥料を与える必要はありません。冬に肥料を与えると、根に負担がかかり、根腐れの原因になることがあるので注意が必要です。
肥料の種類と選び方
観葉植物用の液体肥料か緩効性肥料がおすすめです。
- 液体肥料: 水やりに合わせて、月に1回程度のペースで与えます。液体なので素早く効果が出ますが、与えすぎると葉焼けの原因になるため、必ず規定の濃度に薄めて使いましょう。
- 緩効性肥料(固形肥料): 鉢の土の上に置くだけで、水やりのたびにゆっくりと効果が持続します。数か月に一度のペースで与えるだけで良いので、手軽に管理したい方におすすめです。
肥料は、必ずパッケージに記載された規定の量と使い方を守りましょう。
肥料を与えるときの注意点
肥料は、多すぎるとかえって植物にダメージを与えてしまいます。特に、葉焼けや根腐れの原因となることがあるため、必ずパッケージに記載された規定の量や使い方を守るようにしましょう。肥料を与えすぎた場合は、たっぷりの水で土を洗い流す「水やり」を行い、余分な肥料分を流してあげてください。
与えすぎると葉焼けや根へのダメージの原因になる事があります。
6. 害虫対策

パキラは丈夫な植物ですが、いくつかの害虫やトラブルには注意が必要です。日頃から葉をチェックして、早期発見・早期対策を心がけましょう。
注意したい3つの害虫
アブラムシ
新芽や葉の裏に発生し、樹液を吸って葉を傷つけます。大量に発生すると、葉が変形したり、生育が悪くなったりすることがあります。見つけたらすぐに、水で洗い流すか、植物用の殺虫剤で対処しましょう。
カイガラムシ
白い粉のような固まりが葉や茎にくっつき、樹液を吸います。見つけにくいですが、放置すると増殖して植物を弱らせてしまいます。古い歯ブラシなどでこすり落とすか、専用の殺虫剤で駆除しましょう。
ハダニ
燥した環境で発生しやすく、葉がチリチリになったり、小さな白い斑点がついたりします。とても小さく見つけにくいため、葉の裏側を注意深く観察しましょう。
日常の管理ポイント
ハダニは乾燥を好むため、こまめに葉水をすることで湿度を上げれば害虫の発生を抑えることができます。また枯れたはや古い葉は害虫の隠れ家や繁殖場所になるため、根元から切り取りましょう。また、風通しが悪いと害虫が発生しやすくなります。置き場所を見直すか、剪定で風通しを良くしましょう。
これらのポイントを押さえることで、パキラを元気な状態に保つことができます。
害虫対策|早期発見が重要
パキラは比較的丈夫な植物ですが、害虫や病気の被害に遭うこともあります。最も大切なのは、異変に気づいたらすぐに対処することです。
日頃から葉の表と裏をこまめにチェックし、わずかな変化も見逃さないようにしましょう。もし、アブラムシやハダニ、カイガラムシなどを見つけたら、すぐに水で洗い流したり、専用の殺虫剤を使ったりして対処することで、被害の拡大を防ぐことができます。
大事なのは早期発見!日頃の観察で被害の拡大を防ぎましょう。
7.よくあるトラブルや疑問点
これらのトラブルは、パキラが「何かおかしい」と教えてくれるサインです。葉の状態をよく観察して、早めに対処してあげましょう。
葉が黄色や茶色に変色する
これは、水のやりすぎや根腐れが主な原因です。土が常に湿った状態だと、根が呼吸できず、弱ってしまいます。水やりの頻度を見直し、土がしっかり乾いてから与えるようにしましょう。もし根腐れを起こしているようなら、新しい土に植え替える必要があります。
幹や枝がぶよぶよしている
これも、水のやりすぎによる根腐れのサインです。幹や枝に水を溜め込むパキラは、根腐れを起こすと幹や枝が柔らかくぶよぶよとした感触になります。残念ながら、この状態になってしまった場合は回復が難しく、腐った部分をカットするなどの処置が必要です。
葉っぱが丸まる、葉先が枯れる
これは乾燥のサインです。エアコンの風が直接当たっていないか、日差しが強すぎないかを確認してみましょう。乾燥している場合は、こまめな葉水(葉に霧吹きで水をかけること)をしてあげると改善されます。
植え替えはいつすればいい?
鉢の底から根が出ていたり、水やりをしてもすぐに土が乾いてしまう場合は、根詰まりを起こしているサインです。5月から7月頃に、一回り大きな鉢に植え替えを行いましょう。根詰まりを解消することで、パキラはさらに大きく元気に育ちます。
編み込み部分の幹が枯れてしまったら?
パキラの編み込みは、複数の株を寄せて編んでいるため、そのうちの1本が枯れてしまうことがあります。枯れてしまった幹は、そのままにしておくとカビなどの原因になるため、根元から取り除きましょう。元気な株を残すことで、残った株に栄養が集中し、より元気に育つようになります。
残念ながら、一度枯れてしまった幹が復活することはありません。しかし、残った株が成長することで、枯れた部分をうまく隠してくれます。
8.パキラの育て方|まとめ
パキラは、丈夫で育てやすく、初心者の方にもぴったりの観葉植物です。今回ご紹介したポイントを押さえて、パキラとの暮らしを楽しんでください。
- 水やり: 土がしっかり乾いてからたっぷり与えるのが基本。特に冬は控えめに。
- 剪定: 成長期の5~9月に、節の少し上でカットして美しい形を保ちます。
- 葉水: 乾燥を防ぐため、葉の表裏にこまめに霧吹きを。ハダニ予防にもなります。
- 肥料: 成長期の春~秋に、規定量を守って与えましょう。
- 置き場所: 夏の直射日光を避け、明るい日陰に置きましょう。
- トラブル: 葉の変色や幹の柔らかさは水のやりすぎのサイン。葉の状態をよく観察して、早めに対処しましょう。
これらのポイントを実践すれば、パキラはきっとあなたの期待に応えて、生き生きと成長してくれるはずです
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